おちこぼれ国立理系大学生が卒業するまで

これは、落ちこぼれぼっち国立理系大学生が卒業するまでの黙示録であるーー

5年間片思いしていた相手に振られてメンタルブレイクの巻

こんにちは、らみーです。

 

先日、成人式というイベントに出席しました。中学、高校を卒業してから数年ぶりに会える友人がたくさんいたので、楽しみにしていました。ただ、僕にとって一番重要だったのは中学2~3年にかけて付き合っていた彼女と会って話すことでした。私の地元は田舎なので当時学年に100人程度しかいなかったのですが、元カノはその中でもダントツに可愛かったのです。有名人で言うと滝沢カレンさんと飯豊まりえちゃんを足して2で割った感じでしょうか、とにかく明るくてかわいい子でした。今後何度も登場するので、滝沢カレンと飯豊まりえを足して2で割ったカりえちゃんと呼ぶことにします。仲良くなったきっかけは中学2年になってクラスが一緒になったときのことです。かわいい子がいるなーとは思っていたのですが、僕はシャイなので話しかけることができませんでした。そんなコミュ障にとってLINEはアーティファクトでした。どうやって友達交換したのかは覚えていませんが、おそらくクラスのグループチャットから登録したんだと思います。今だったら変に思われると思ってそんなことできないかもですね...そう考えると当時の自分は行動力があったと思います。ここからも行動力高すぎてびっくりなのですが、中2の僕はカりえちゃんと毎晩LINEでやり取りをし、やがて寝落ちもしもしまでするようになります。学校では恥ずかしがって大した話はできない僕ですが、LINEとなると話は別です。男友達と話すような感じで毎日お話を楽しんでいました。こんな感じの日々が大体3か月くらい続いた頃でしょうか、遂に僕からLINEのメッセージの方で「好きです」「付き合ってください」の2文が送信されました。確か告白は電話口で言うつもりだったのですが、結局恥ずかしくなってしまって、電話を中断してメッセージで送ったんですよね。こういうところがすごいヘタレだな、と思います。ですが告白の結果はなんと大成功、僕とカりえちゃんは見事付き合うことになりました。これが多分2年の12月くらいだった気がします。交際が始まりましたが、僕は何をすればいいのかよくわからなかったので、それまでと同じようにLINEでのやり取りを毎夜行っていました。カりえちゃんはブラスバンド部で土日も練習があり、どこかにデートに行くことはなかったです。そのため、おうちデートは割と頻繁に行われるようになりました。カりえちゃんの家が学校から近かったので、二人で放課後に学校から少し離れた場所で待ち合わせをして、それから一緒に家まで向かっていきました。家に行った後はとりあえず宿題をする...と見せかけて結局しないで二人でベッドに入っているだけ、という遊びをしていました。お互い貞操観念はきちんとしていたので、ベッドに入ったからと言っていやらしいことをするとかはなかったです、やったとしてもチューするくらいでした!そんな感じの日々が続いて中学3年になりました。事件が起きたのはちょうどそのくらいの時期でした。放課後と夜はやりとりする癖に学校では全然話してこない僕、電話中に寝ちゃう僕、話を聞いてんだか聞いてないのかわからない僕、そんなコミュ障な僕に愛情を感じなくなったカりえちゃんは僕に別れ話を切り出します。その話がされる2~3日前から電話口のカりえちゃんのテンションがいつもと違う感じがして、話がある、みたいなことを言われた時も、えっ!もしかして別れ話!?wみたいな感じで乗り切っていましたが、ガチで別れ話をされた時は流石にキツくて、そっか...ってなってました。悲しいは悲しいのですが、そういう時に強引に引き留めるのも露骨に悲しい態度をとるのも自分勝手で失礼だと思った僕は、その別れ話を受諾し、交際4か月程度で破局する運びとなりました。そういうところでスッ...と身を引いちゃうところはずーっと治ってないです。時には自分の意志を貫くことも必要だなと、振り返ってみて感じました。そんなこんなで別れた我々でしたが、不運にも我々二人は修学旅行の班が一緒になってたんですね!修学旅行の班決めは付き合ってた時に行われたので、当然のように僕とカりえちゃんは一緒の班で京都・奈良を巡ることになっていました。物凄い気まずい中で実施された修学旅行ですが、別れた直後の僕に2度の不運が訪れます。一つは嵐山にいった時の話です。旅行にいった時は確か結構暑かったんですよね、それで嵐山を見終わって移動用のバスに戻った後、トイレ休憩の時間がありました。僕以外の班のメンバーはトイレに行ったのですが、僕はコンビニでアイスでも買って食べよ~と思い立ちました。その時のラインナップがあまり魅力的ではなかったのですが、その中から僕が選んだアイスはパルムでした。何を隠そう、このパルムはカりえちゃんの大好物でもありました。カりえちゃんを意識して買ったわけではなかったのですが、僕はパルムを選んだのです。その後一足先にバスに戻ってパルムを食べながら皆を待っていると...一番最初にトイレから帰ってきたのはカりえちゃんでした、しかも左手にパルムを持って。戻ってたんだ、的なことを言われて僕は、うん、パルムお揃いだね...?風なことを言ったと思います。そうだね...って言ってて、僕はこの地獄の空気が早く終われ!と思いましたが、ほどなくして他のメンバーが戻ってきたので難を逃れました。あの時はウッ...!!って思いましたね、傷口をえぐられた様で辛かったです。2つ目が清水寺に行った時のことです。清水寺には恋愛成就の神様が祀られている地主神社も併設されていて、そこにもついでに行くことになりました。他の班のメンバーとはしゃぐカりえちゃんを尻目に、僕は、この別れた直後のタイミングで恋愛の神かぁ.......と思っていました。お賽銭を入れてお参りです。復縁...なんとかできないですかねぇ...?と神様に祈った後、事件は起こります。恋みくじを引く時間がやってまいりました。年頃の男女はそういうの大好きですからみんなでやろー!みたいなノリになりますよね。カりえちゃんはどうやら大吉を引いたみたいで、女友達とワイワイ盛り上がっていました。これで何かが変わるといいな...という気持ちで引いた僕のおみくじは、凶でした。見た瞬間にグシャッ!てして何事もなかったかのように清水寺散策へ向かいましたとさ。中学校の時の話はそれぐらいです、カりえちゃんがクラスの男子と付き合いだしたりもしましたが、中学卒業後から成人式前に至るまで、再会することはなかったです。自分が原因で終わったことと、初めての恋愛だったことで僕のカりえちゃんへの気持ちは高校に行った後も消えませんでした。たまーにカりえちゃんのインスタグラムを覗きに行って高校でイケメンの彼氏と撮ったプリクラをあげているのを見たときはそっとインスタをアンインストールしたりもしました。そんな感じでズルズル気持ちを引きずっていたために高校では恋愛もせず、それでも結局3年の受験に集中した時期にはカりえちゃんのことは忘れていました。カりえちゃんはとても可愛いので、高校でできた素敵な彼氏とよろしくやってて僕みたいな者には1分の可能性も残ってないだろうな、と思い別れた後も引きずっていた気持ちとはおさらばしたわけです。おさらばしたつもりになっていたんですね。転機が訪れたのはつい最近のことでした。昨年の10月の話です。ワクチン接種で実家に帰っているとき、夜10時くらいに姉の運転でスタバを買いに行くことになりました。そしたらね、いたんですよ。カりえちゃんが。ドライブスルーの会計するときに。彼女はスタバでバイトしていたわけです。僕は助手席でスマホいじってて、姉がお会計をして商品を待っている時だったんですが、急に「僕くん?」と、あの頃と同じ声、同じトーンで呼ばれたんです。声のする方を見てみると、スタバのエプロンをつけた、少し大人っぽく綺麗になったカりえちゃんがいました。久しぶり!何してるの?と当時と変わらない感じで話しかけられた僕、突然のことにびっくりしましたが、助手席から聞こえるように少し大きな声でカりえちゃんと会話しました。ほどなくしてキャラメルフラペチーノが到着し、その場を後にしたわけですが、僕は忘れたはずの色々なことを思い出しました。主に上に書いたこと全てです。姉に、お前の元カノ滅茶苦茶かわいいな!みたいなことを言われました。僕もそう思いました。なんか頭がおかしくなっちゃって、姉に色々突っ込まれながら昔のことを思い出し、更にメンタルがぐちゃぐちゃになりました。それから1か月くらい後ですか、成人式の開催がアナウンスされました。連絡用の同期のグループチャットには当然カりえちゃんの名前もありました。特に下心があったわけではないのですが、成人式までになんとしても痩せねば!と思った僕はダイエットを始めました。下心があったわけではない、といいつつも自分を少しでも良く見せようとするのはやはり心の奥底ではカりえちゃんのことが気になっていたからだと思います。成人式に行くにあたって、僕には為さねばならないことがありました。それはカりえちゃんへの気持ちを無くしたい、消したい、忘れたい、ということです。中3で別れた後から現在に至るまでの約5年間、ずーっと胸の中でもやもやしていた片思いです。大人になってさらに可愛くなっていたカりえちゃん、今更僕のような奴が復縁できるとは微塵も思っていないので、この気持ちに踏ん切りをつけるために、僕が気持ちを引きずっていたことを伝え、彼女の口から直々に振ってもらおうと思いました。そうすれば生まれ変わった気持ちで新しい恋愛ができると、そう考えました。ちなみに、結局ダイエットは年末年始に美味しいものを食べる機会が多すぎてパーになりました。そして迎えた成人式です。一回も着たことのないスーツにそでを通し(大学の入学式がなくなったため)、髪もバキバキに固めて臨みました。会場に到着し、受付を済ませるとそこには振袖を着た彼女の姿がありました。どこかのタイミングで話しかけよう、そう思いつつ昔の友人たちとの再会を楽しみました。成人式も終わり、会場の外で記念写真を撮る感じになりました。カりえちゃんは男友達、女友達とずーっと写真を撮っていたので、なかなか話しかける機会が回ってきませんでした。そして、僕がぐずぐずしているうちに彼女は帰ってしまったのです。やっちゃった!と思いつつも、夕方から彼女も参加する同窓会があったので、その時に話そう!と思いました。いったん家に帰って、スーツを着替えて、髪も直して、暫くしたのちに同窓会の会場へ向かいました。カりえちゃんはベージュのドレスみたいな服を着ていました。他のみんなも半分以上がスーツや正装で参加していて、まじかよ普段着じゃないのかよ!と思いました。せっかくおしゃれしていったのに、逆に浮いてないか心配でした。当時の先生たちからお祝いの言葉をいただいたり、冷めきったホテルのディナーを食べつつタイミングをうかがっていました。僕にとってはそのことしか考えたくなかったので、会食は全然楽しめませんでした。他のみんながワイワイしている中、僕は仲の良い友人と話しながらずっと機会をうかがっていました。でも、機会なんてものは自分から行動していかないと巡ってこないんですよね。結局お開きの時間になって二次会に行くでもなく、僕は友人と会場を後にしました!終わった~...って気持ちがすごくて、不完全燃焼感ですごくだるかったです。家に帰ると両親が成人を祝ってくれて、将来の話をしてくれました。成人式と同窓会で味わった何とも言えない敗北感から、もう少し頑張ろうかな...と思っていた僕には成人式の話よりも就職とか学業のことについて話してくれた方が気持ちが楽でした。翌日にはもうアパートに帰らなきゃいけませんでした。カりえちゃんのことを考えながら、親の車でアパートに送ってもらいました。どうしよう...多分今何かアクションを起こさないとこれから先もっと辛くなるな、と思った僕はカりえちゃんに連絡を取ることに決めました。彼女のLINEは何かのタイミングで消してしまったので、インスタのDMを送りました。お互いフォローしてなかったのですが、キモがられるとか、そういうのはもう気にしていられなかったのでDMを送ることを決めました。メッセージには成人式お疲れさま、昨日本当は話したかったんだけどタイミング逃しちゃったから時間があるとき電話してもいい?みたいなことを書きました。昔からLINEとかだと饒舌に話せる残念な奴なので、こんな恥ずかしい文章も送ることができました。ドキドキしながら返事を待っていると、了承を得たので電話することが決まりました。すごく緊張して、自分が何を話そうとしていたのかもぐちゃぐちゃになって、一旦姉と電話して落ち着いてから電話しました。姉には僕が言いたいことを終わってる日本語で説明したら、ちゃんとした日本語に直してくれました。その言葉をメモり、何度も心の中で反芻してから、電話を掛けました。電話口のカりえちゃんの声はやはり昔のまんまでした。久しぶりだね、昨日ホントは話したかったんだけど、恥ずかしくてできなかったんだ。電話してくれてありがとう。と言いました。彼女は大丈夫ー!私も話したかったから。って昔と同じように明るく返事してくれました。いざ通話が始まるとさっきおさらいした姉の言葉をいきなり言うのは不自然じゃないか?と思い、成人式の話から始めました。誰誰がどんな風になってたとか、同窓会のご飯が冷めてたとか、そういう話をしました。そんな他愛のない話の中からも、昔と同じような彼女の感性に基づいた返事がされ、僕の中の緊張度は高まるばかりでした。そろそろいくか...?と思い、僕は昔付き合ってた頃のこと、自分が幼いばかりにカりえちゃんに失礼な態度をとっていたこと、別れた後から現在までずっと気持ちを引きずり続けていたことを伝えました。そうするとカりえちゃんはそれは違うとか、それは間違ってるとか、過去のことについて訂正と、自分が当時どんな気持ちでいたかを話してくれました。その内容は、私から振ったけど、そのあと僕くんが冷たくなって、嫌われたと思ってすごく後悔したというものでした。そんな風に思われていたとはつゆ知らず、僕も自分のことを話しました。嫌いになったわけじゃなくて、別れた後話すのも変だと思って話さなかったこと、クラスの他の男子と付き合いだしたから自分には話しづらかったこと、これまで一度たりとも嫌いになったことはないことを伝えました。そうだったんだ、と言われました。私はてっきり嫌われたと思ってたから、成人式の時も話しかけたかったのに、できなかったんだよね、と。そうだったのか~とお互い納得した感じでした。お互いがお互いに抱いていた間違った印象を直すことができて本当に良かったと思いました。そして僕は本題を切り出します。僕は今までずっとカりえちゃんに片思いしてきたけど、それももう辛いから終わらせたい。時間がたてば忘れられるかと思ったけど、それもできない。だからカりえちゃんの口から直々に僕のことを振ってくれないか?とお願いしました。彼女は突然の告白にうーん、うーんと困った様子でした。これまでの話で僕的にはモヤモヤや別れたことに対する自責の念は解消できていたので、言いにくいことを言わせるのも悪いかな、と思って、夜も遅くなってきたし、電話もそろそろ終わりにしよう。僕はもう大丈夫だから、付き合わせてごめんね。と言いました。カりえちゃんは本当に大丈夫?といっていましたが、大丈夫だということを伝えると久しぶりに話せて楽しかった。ありがとうと言ってくれました。僕も感謝の言葉を伝えて、電話は終わりました。......5年に渡る失恋の傷はこれで完全に治癒されたのです。話してよかったなぁ~~~と思いました。これまで胸につっかえていたものがとれて本当に晴れ晴れとした気分でした。明日からまた頑張ろうと、心の底から思えました。カりえちゃんとのことについて相談していた友人に終わったぞ、と連絡をして話をしました。よかったね~って言ってもらっていたところ、カりえちゃんからDMが届きました。なんだろう?と思い開いてみると、そこにはこのようなことが書いてありました。久しぶりに話せて楽しかったありがとう。今の電話で変に気を持たせる感じになってたら申し訳ないし、僕くんは正直に話してくれたから私も正直に言うね。私今好きな人いる。さっき言わなくてごめん。と、届きました。欲しかったはずの回答はもらえなかったけど、なんだか舞い上がっていた僕に、実際に振る意味のメッセージが届きました。ハッキリしたことは言われずに、むしろ自分と別れて後悔してたなんてことを言われて有頂天になっていたんでしょう。現実を突きつけられると、そうされたかったはずなのにすごく辛かったです。メッセージには、悲しいけど言ってくれてありがとう。応援する。僕も頑張るね。といった内容の返事をしました。これをもって僕の5年に渡る片思いは終わりました。そうなることを望んでいたはずなのにすっごい苦しいです。まあでも5年も想ってたんですから、仕方ないですよね。この日から2日たった現在でも全然元気が出ません。完全にメンタルブレイクしてしまいました。本当に好きだったんだな~と実感しています。振られたからといって忘れられるわけでもないんだなとも思っています。でもまあ、今度こそは時間が解決してくれそうな雰囲気は感じています。これにて僕の人生における青年編は完結、こっからは成人編スタートだって気持ちでいます。とにかく、今の自分にできることは今を頑張ることだけだな、って感じで、過去に囚われるのはもうやめにします。色々思ったことはあるんですが、成人したことで区切りがついてよかったという気持ちに嘘はありません。これからは気持ちを新たにして学業に取り組もうと思います。

 

長くなってしまって申し訳ありません。文章もぐちゃぐちゃになってしまったと思います。読んでくれた方がいたらありがとうございました。